流通業者が自社を批判する書籍・雑誌を販売拒否する話

流通業者が自社を批判する書籍・雑誌を販売拒否する話

未来屋書店ミニストップイオン

今週発売された「週刊文春」が、流通大手イオンが販売した弁当に国産と偽った中国産のコメが使われていた問題を巡る記事を掲載したことに対して、イオンは、「記事の内容は事実に反する」として全国の店頭から雑誌を撤去したことを明らかにしました。エラー|NHK NEWS WEB

というニュースがあったので記憶を掘り返す。

猥褻や個人情報はまた別の話。

セブンイレブン

自由な社風で知られる毎日新聞社においてさえ、経済誌『週刊エコノミスト』(2005年6月28日発売号)がこの問題を報じようとしたところ、セブン本部の圧力がかかった。巨大スポンサーの圧力に屈した毎日は、既に印刷段階に入っていた署名論文の一部を、著者に無断で削除している。

 その裏事情を報じた『週刊新潮』によれば、セブンの常務と広報部長が押しかけてきて、社長室長らが対応。編集長が改竄を受け入れ「コンビニの優良企業と言われているセブンイレブンの詐術は、豊田商事以上である」などの部分を削除した。セブンイレブン廃棄ロス訴訟、本部敗訴も報道されず:MyNewsJapan

発売前に情報を得て圧力をかけて記事修正させた。

トーハン

書籍取次大手トーハンが、週刊金曜日取材班と古川琢也氏の共著『セブン−イレブンの正体』の配本にストップをかけたことが、師走の出版業界に波紋を呼んだ。批判されたセブン−イレブンが自らの店先から同書を締め出すならわかるが、なぜ、出版流通の元締めのトーハンが配本を拒絶するのか。関係筋によれば「セブン−イレブンの盟主である鈴木敏文氏がトーハン取締役副会長を務めており、その告発本を扱うわけにはいかないと週刊金曜日側に通告してきた」という。セブン‐イレブン批判本を「封殺」するトーハン:FACTA ONLINE

二大取次のトーハンが配本拒否。書店から注文があれば取り次いでいた。

iTunes App StoreApple

Appleについて書かれたものもアウトです。大谷和利さんの「iPhoneをつくった会社」と「iPodをつくった男」、2つともリジェクトでした。その理由は、現社員、元社員であろうと、Appleの社員にかかわるもの、製品にかかわるものは一切ダメ、と。電子コミック「働きマン」が配信拒否になった理由--電子書籍時代の検閲 - page2 - builder by ZDNet Japan

批判していなくても内容にかかわらずNGと。