ジュンク堂、大日本印刷の子会社化で
ジュンク堂、大日本印刷の子会社化で
気になるのはこのへん?
8. 丸善、大日本印刷の子会社化。筆頭株主の大日本印刷を引受先とする43億円の第三者割当増資を実施し、議決権ベース51%を有することになる。さらに丸善と大日本印刷が資本参加しているTRCとの三社業務提携協議を開始。
[昨年からの丸善をめぐるドラマの決着がついたというべきであろう。これも見え隠れするのはトーハンと日販の帳合戦争の気配である。新社長の小城は CCC、ブックオフ、日販のラインから送りこまれたと考えるしかない関係にあった。それに巻き返しを図ったのがトーハンで、現在でも株主第二位にいる。トーハンは明治後半から昭和戦前の大取次東京堂の流れをくみ、また大日本印刷の前身は明治九年に創業された秀英舎である。大日本図書はその兄弟会社。つまり丸善をめぐって出版の本流を占めるトーハンと大日本印刷がCCCやブックオフといった新興勢力を背景とする日販とせめぎ合っていたと判断できる。だから小城は一期だけの社長として退任するかもしれない]出版状況クロニクル 4
no title によると丸善の株主は、大日本印刷の 51.3% に次いで、トーハン 2.4%。
TRC の会社概要を見ると、主要仕入先としてトーハン・大洋社・星光堂を挙げている。トーハンから社外取締役も入っている。と思ったら TRC の株主は大日本印刷 48.94%、トーハン 8.80%らしい。*1
ジュンク堂はといえば、このところ大阪屋からトーハンにシフトしてきている。
まあそのうち小田光雄さんや仲俣暁生さんが書いてくれるだろう。
ついでに見ていると、日本出版貿易の株主は、丸善が 11.67%、トーハンが 8.33% なのか。*2
洋販倒産後、日本出版貿易が洋雑誌を引き継いだりして、一方で日販はDIPを立ち上げ、ジュンク堂は洋販新社を作った。ささやかながらこちらも気にしていよう。