早稲田大学校友会のAmazonギフト券サービス

早稲田大学校友会のAmazonギフト券サービス

早稲田大学が「Amazonギフト券サービス」、和書が3?8%引きに

ブクマコメでも書いたけど、上限150,000円なのでフルに使っても3%で4,500円引き、8%で12,000円引き。

3%引きになる校友会費が年間5,000円、8%引きになる早稲田カードが一番安い一般で年間1,312円(合計6,312円)。

まぁ他にも特典があるからAmazonでの購入だけで元を取ることは考えなくていいのだけど。

で、この割引原資だけど、校友会負担だと思う。会員特典として用意している。新聞勧誘員が図書カード配るのと同じ。

法人向けAmazonギフト券というのが幾許かの値引きをしているかもしれないが、売上増を目的としてAmazonが割引をするのであれば早稲田校友会員に限る理由は何もないわけだし、明らかな再販契約違反となる。

この推測が正しいとすると、「早稲田生協、Amazonギフト券に懸念。取次、出版社に協力要請。」という記事はよく分からない。詳細記事を読んでみないと何とも言えないが、文句を言う相手はAmazonではなく早稲田校友会であって、取次・出版社は関係ないのではないか?

それはさておいても、このAmazonのやり方は上手いと思う。

リアル書店が同じようなことをやろうとすると「本と仲良くなるギフト。冬の贈りものは、図書カード」となると思うのだが、Amazonギフト券Amazonでしか使えないのに対して図書カードは他の書店で使われてしまう可能性があるため、個別書店主導では促進できない。

また、図書カードは最低500円で、プレゼントした時点で出費になる。早稲田の方式は、使われた分だけ負担すればよいように読み取れる。既存のAmazonギフト券の仕組みとは異なるが、「書籍を購入する際、Amazonギフト券に付与されたIDを入力することで、通常よりも3~8%割り引いた価格で購入できる(購入金額の上限は合計15万円)」というシステムを新たに作った模様。

一つ目の弱点を克服するためにポイントシステムを導入する書店も増えてきているが、二つ目の仕組みを構築しようとするとさらなる投資が求められることになる。カード処理機器を含めた開発費用はAmazonよりも重い負担となるだろう。*1

ちなみに、早稲田校友会のように会員特典として書籍の割引を行うものとして思い当たるのが大阪府医師協同組合医師協VISA・JCBカードは、書店では紀伊國屋書店丸善旭屋書店ジュンク堂で割引(3/5/10%)となる。割引負担は医師協と思われ、組合員の特典として提供しているのだろう。

また、外商部門を持つ書店では大学関係者が店頭で割引購入できるところもあるが、対象は教員だけで学生や卒業生は利用できず、現金購入は不可で持ち帰りも制限される。割引負担は書店であり、上質顧客の利便を図るサービスとして。

ソースがあまりないが東京大学物性研究所図書室によると

紀伊國屋書店研究室に無料で配送(週2回)。持ち帰りも可能

全店(流山おおたかの森店含む)

プロフェッショナルカード」作成が必要。物性研究所図書室に連絡ください。

プロフェッショナルカード」をレジで提示。

丸善研究室に無料で配送(週2回)

・丸の内本店4階来店選定コーナーにて初回「来選カード」作成

日本橋店3階来店選定コーナーにて初回「来選カード」作成

以降は「来選カード」を各レジで提示。

三省堂書店】営業担当が研究室に持参(3~4日)

神保町本店毎回、レジで配送依頼書に記入。http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/labs/tosyo/doc/tento.pdf

*1TSUTAYATSUTSYA GIFT CARD を運用している。バリューカードという外部サービスらしいが、TSUTAYA のカードは TSUTAYA でしか使えない。Tポイントとも異なる。Amazon もポイントとギフトを二本立てで運用しており、個人情報保有するポイントシステムにギフト機能を持たせるのには難があるのだろう。さらに第三者の会員特典として利用しようとすると三本立てのシステム連携が必要となる。