Google ブック検索における表示のされ方
Google ブック検索における表示のされ方
巷で噂の Google ブックス。現時点でどのようになっているかの確認。
全体表示
「全文表示の書籍を検索」と表示。
著作権処理が完了しているものですね。
限定プレビュー
「部分プレビューの書籍を検索」と表示。
出版社(と著者?)がプレビューを許可しているもの。
スニペット表示
「すべての書籍」で検索すると出てくる。
図書館でスキャンされたけど、著作権者からの許諾はまだ得られていないものですね。
英文がベースになっているので、ヒットした部分の前後を表示しようとしてページを横に切り取っているのは、ローカライズして欲しいですね。
残りの書籍
「すべての書籍」で検索すると出てきて、「プレビューを利用できません」と表示される。
そもそもスキャンされていない書籍ですね。
以前は和書は僅かしかヒットしなかったのですが、現在は「BOOK」データベースを購入して使用しているようです。
だが表紙画像はどこから入手しているのだろう。BOOKには含まれなかったと思うし、Amazon の書影とも一致しない。
で?
僕の食い扶持にも関わることらしいですけど、あらゆる書物の全文検索なんて人類の夢だと思うのでどんどんやって欲しいですね。進み続けるその真理。
Google が作ろうとしているのは、すべての書物のコンコーダンスですよね。わくわく。
まぁ考えると疑問はあって、Google の独占とか、最恵国待遇がまずいとか。
とりあえず絶版書籍を対象にすると言っても Amazon.co.jp が基準なんて乱暴でいいのか、日本で in print な情報を集めているのは書協じゃなかったのかとか。
出版社が品切重版未定のまま絶版にしないで版権確保している本はどうなるのとか、紙媒体が絶版状態になっても NetLibrary みたいなところで提供されている本はどうなるのとか。
書店で購入できるようにリンクすると言っても恩恵を受けられるのは一部の書店とか。
そういえばPHP研究所がプレビューやAmazonのなか見!検索に積極的なように見えるのは、松下幸之助の創設理念(普通の出版社で営業部に当たる部署が「普及本部」だったりする)が関係するのでしょうか。